あぁ・・・うちな

確か、六時間目はロングホーム。


進路のことや。



今日って何するんやったっけ。


あ、パソコン使って資料作るんやった。

その間にまた面接がある人はあるんやったっけ。


うちは、どうやろ。


できれば呼んでほしくないな・・・。

昨日図書館で調べられへんかった理由聞かれたら、なんて言うたらえぇかわからへんし。




そして、六時間目が始まった。


うちはパソコンに向いてキーボードをゆるく押していく。

いつもならブラインドタッチでメッチャ早いのに。



「秋野ー。面接。」


最悪やし。


恐れてたことが起きてもうた。


椅子から立ち上がり、先生のいてる隣の教室へ向かう。



ガラガラッ―――


「おう秋野。ここ、座れ。」


先生に言われて先生の目の前に置かれた椅子に座る。



「さて。昨日言ってた話はどうなったか、教えてくれ。」


渡されたノートに何を書こうか迷ってる。


「秋野?」


顔を覗かれて、すぐにノートに書いた。



『すいません、まだ調べられてません』



「そうか。まだか。まぁ、じっくり考えてみろ。」


コクンッと頷くと「よし」って言われた。


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