オレは妹に恋をする

「そっか、わかった。

先生には言っとくから。

なんかあったら、いつでも電話して来いよ？」



「うん。ありがとう」


私は小夜さんと

小さな喫茶店に入った。

・・・

奥の席で、

誰にも人目に付かないような席。


「あの、話しって？」


「わかってるんじゃない？

恭介の事なんだけど」


「・・・」

私は視線を下に落とした。


「私から、恭介を奪わないで」

小夜さんの言葉に、

体がビクッとなる。

…奪わないで。

心にズシッとのしかかった。