恋語




(キーンコーンカーンコーン)


「…よしっ!」

「千尋またあそこ?」

私の親友の瑞樹ちゃんが聞いてきた

「うんっ!」

「本当に好きだねー」

「もう日課になってるかなぁ。それじゃぁ行ってくるね♪」

「わかったよー」

そういって瑞樹ちゃんにつげると私は急いで教室をでた


高校生になって三ヶ月がすぎた。
さすがに三ヶ月ともなれば学校にもなれるし。
いつも一緒にいる子も決まってくる。
瑞樹ちゃんとは入学式の時に出会った。




この昼休みの時間…
みんなはお弁当を食べたり自由に過ごす時間。

私は入学式から日課になってる事が一つある。

今日もいつもみたいに屋上へ向かう。


だけれどいつもと違う所が一つだけあった。


「あれ~?」

ドアいつもなら閉まってるはずなのになぁ~…

まぁいっかぁ!


「ん~っ!」

ドアを開け屋上にはいりいつもみたいに伸びをする。
やっぱり屋上好きだなぁ。



(…ん?あれ誰だろ…)


誰か屋上にいる。

1人屋上にいるのが好きな私は少し気分が下がっていくのを感じた。


(寝てる…?)


なぜか無性に屋上にいるその人の事が気になった…


だけれども触れたらいけないような…



(近づいてみようかな…?)

だんだんと近づいていき顔がみえそうに…


(ガバッ)


「キャッ!」


「んぁ?」


アト少しで顔が見えそうな所でその人は起き上がった。

「…今何時ー?」


男の人はそー言いながら重たいまぶたをさすりながらいった。


「1時30分!」


「…君誰?」


いまさら?って自分の中でつっこんでしまった。


「貴方こそ誰?」


なぜかこの男が気になっている自分がいる…。


でもだめなような…

「…俺?





俺の名前は












日向蒼。」




その時初めて彼の顔をみた

なぜこの人に触れたらダメなのか…
なぜこの人のこと気になったのか…











それは恋の始まりを意味してたからなんだってこと。



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