恋語
それから千尋が屋上にいるといつも屋上で見るようになった蒼。
「やほっ!」
「おぅ!」
「なにしてんの?」
と、さっき購買で買ってきてパンの袋を破きながら言う。
「ん~?ただ空みてるだけー」
と寝転び空に手を伸ばす蒼
「…空?」
「うん。空
空ってさ手を伸ばせば 届きそうな距離に
あるように見えて
でも全然届かなくて…
んで無限にどこまでも 広がってんだよな。
朝はきれいな
雲が広がってて
夜はきれいな
星がでてくる…
なんかさ…空見てると元 気になれんだよな。 だから俺よく空みるの!」
「へぇ~なんか奥深いねー」
「ちょっと照れるな」
と言いながらはにかみ笑いをする彼が少し可愛いと思った。
「なぁっしってる?」
と、突然思いだしたように言った。
「ん?」
「空ってさ…たまーにわれることがあんだって!」
「えっ?!本当に?!
じゃぁ雲も途中で
切れちゃうのぉ?!」
「…くっ」
(あれ?)
「あはははははっ!
嘘だって!」
何かのツボにはまったように爆笑しだす蒼
「なっ!だましたなぁ?!」
「ごめんってー」
って言いながらもまだ笑っている蒼にむかつき
少し反抗してみた
「ふーんだっ!」
「ごめんって!
千尋はパフェが好きだっ たよな。
明日食べいくか!
俺がおごったる!」
「本当に?!」
パフェと言えば1番好きな食べ物なんだ♪
「あははっお前可愛いーな ぁ!」
「ほめてもなんもでません よー?」
こんな憎まれ口をたたいてもね。
蒼が千尋の好きな食べ物覚えてくれてたのが
すっごく嬉しかったんだよ?
ありがとね!
また好きになっちゃったんだよ馬鹿ぁ。