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『朝陽ぃぃ。お前おらんあいだ直人(なおと)が寂しそうやったぞーーーー。』

そう言ってニヤニヤしながら肘をグリグリ肩のツボにいれてくる優壱。


『ちょっ、声でかっ!黙ればかっ…!』





直人っていうのは小学一年生の時に四年生くらいまで好きだった男の子。


でも今はもう中学三年だ。



今のわたしには直人に対して恋愛感情などさらさらない。


かといって、このとき好きな人もいないわたしには好きでなくなったなんていう理由も見つからなくて。


小学校からの友達からはずっと直人が好きなんだと


思われ続けていた。





否定しない理由?


…なにも。



ただ否定するのがめんどくさかった。




なんて、それは綺麗事かな。



本当は恋愛しては可愛くなって、綺麗になっていく


そんな女友達に合わしていただけだ。






だから、



気づかなかった。




女友達、男友達、なにも問題もなく友達関係を築いていると思っていたわたしが


『眠かった』



それだけの理由と


『仲がいい』


それだけで友達という関係が崩壊するなんて。


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