知的障害者の恋 【超短編】
次の日も、美和は同じ電車に乗っていた。


「麻衣ちゃん、おはよう。」


「麻衣ちゃん、おはよう!ってよぉ~。」


友達が私に馬鹿にするように言って来た。


私は声かけるな!とばかりにキッ!と睨んだ。


美和は少し悲しそうな顔をして、下を向いたまま歩いて行った。


私は申し訳ない気持ちでいっぱいだったが、友達の目は…やっぱり気になる…。


ごめん!美和!


心の中でしか謝れなかった。




次の日も、その次の日も、美和は私に挨拶してきた。


私は、聞こえていないフリをして無視するしか出来なかった。


それでも、美和は毎日優しく笑いかけてきた。


その笑顔が私の心に痛いほど刺さってきた。
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