知的障害者の恋 【超短編】
次の日、美和は私の顔を見るなり私のほうに駆け寄ってきた。


「麻衣ちゃん!あのね…」


私は拒むかのように美和の引き止める手を避け、電車に乗った。


今日の美和の顔は今まで以上に悲しい顔をしていた―


言いたいことあるんなら、電話で言ってよ!


私は心の中で思った―


「今の従姉妹?可愛いねー。」


同じクラスのサーヤが言って来た。


サーヤはいつもは次の駅で乗ってくるから、私の従姉妹は見たことない。


朝帰りだろう…今日は電車に乗っていた。


可愛い?


・・・・。


私はいつの間にか悪魔のような女になっていたことに気がついた。


よく一緒におばあちゃんの家で遊んでいた。


今でも、おばあちゃんの家で合ったら、普通に接している。


でも今は違う・・・。


人の目があるから―


友達に小ばかにされるから―


といって冷たく接する私は、最低だ―


私は明日から普通に接してあげようと誓った。


ちゃんと謝らなきゃ…。
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