気合いの華
「松戸くんかぁ♪なんか久しぶりに感じるな!」

ルイが屋上の誰が用意したのかわからないが、パイプ椅子に座った。

「うるせぇな!寝るんだから静かに…ん?面白れぇ頭してんじゃねぇか♪」

松戸くんは起き上がって俺の方へ来た。

「うんうん、良いツラ良いツラ♪」

顔が間近にある状態で見えない下では、腹を軽く殴って来た。

「な、なに?」

俺は松戸くんの顔を見返した。

「目ぇ見りゃわかる…今のお前は昔のカズキとは違うな?」

「なに言ってるかわかんないよ?」

「俺に冴島、それにカズキ…最高じゃねぇか♪」

松戸くんが俺の顔を見ながら笑ってるのかよくわからない表情をしている。

「なんで俺が入ってねぇんだよ!?」

「うるせぇな!取り込み中なんだよ?」

「どこが取り込み中だ?男同士顔なんか近付けてキモいなぁ!」

「カズキ、今度俺ん家来てくんねぇか?冴島も一緒によ?」

「べ、別にいいよ?」

「だからキモいって!」

「見てな…さっ!喧嘩売ってんなら軽く遊ぼうや!?」

松戸くんが俺に耳打ちしてから視線をルイに移して、1歩ずつ近付いて行った。

ルイは椅子から立ち上がって手でジェスチャーをしていたんだと思う。

「おいおい、喧嘩はよしてくれよ?俺はただ取り込み中な話しに俺が出なっ」

ビュンッ!!
< 58 / 332 >

この作品をシェア

pagetop