夜明け前


バンッ!


「ぅおっ?!いって!」


「…ん?なんかあたった?…まぁいいや。…それより、来た来た!!いらっしゃい本城兄妹!!」


「「………」」


…わぉ。なんか、激しい。


「…こ、こんにちは」


とさくがどうにか挨拶をする。


「おう!こんにちは!どうぞどうぞ、入ってよ!……あれ、奏音は?」


「…ここだっつの!!」


「…あぁ、なんでまたドアの後ろに?まぁ、いいや、入って〜」


「……(怒)」


…笑いたい。笑っちゃだめかなぁ。


「…ぶふっ」


ダメダメ、多分笑っちゃいけない感じだ。


テンションの高い男の人に促されて、理事長室に入れば、そこはやっぱり立派で、重厚感のある造りだった。


大きくて豪華なソファーに、そーちゃん、私、さくで座る。


三人で座ってるのに、まだまだ余裕があるの。


ふかふかだぁ。


ふかふかと、遊んでしまう。


「…珠花」


…あ、お行儀悪かった?


「楽しいか?」


そーちゃんが頭を撫でながら、こちらを見てる。


怒ってない?


「…うん、ふかふかだね」


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