わたるんといっしょ
「そうか。詰襟学生服を着ているのは、てっきり私が、『似合う』と言ったものだから、あのままと思っていたが」
「ああ、それで気が引けていたのか。渉くんは五十鈴さん――いや、周りに気を使うからな。良かれと思われたいがために、そうするタイプだ」
「私の言った言葉をずっと頭に入れているからこそ、中学時代から変わらないと思ってもみたが、考えすぎか。渉はもう、子供ではないのだからな。着たいものぐらい、自分で考える」
「同意100%。――内訳、そうそう50%。うむうむ40%。わたるんあのままがいい10%」
「ただ、黒のセーターか。たまには、そういったプレゼントもいいな」
「結局、子離れできない親におちつくか。……じゃあ、僕は秋冬用のコートでもプレゼントしようかな」