わたるんといっしょ
「あいっかわらず、過保護な連中だこと。あかんぼ扱いのてめえは、どう思うよ?」
「冬には二回りほど大きくなった僕が出来上がりそうですね」
「シシッ、デブれデブれ。んで、早死にしちまえ」
「藤馬さんも、体重増やした方がいいと思いますよ」
「はあ?俺はこれぐれえが、ちょうどいいんだよ」
「そう言わずに、一緒にお鍋を囲みましょうよ。五十鈴さんたちは僕が説得しますから」
「――ハッ、言われずとも、かっくらってやるよ。てめえへの愛情は、ぜんぶ俺が貪ってやらぁ」
「五十鈴さん、藤馬さんはキムチ鍋を食べたいみたいですよ」
「は?水炊きが鉄板だろうが」
「五十鈴さーん、藤馬さんは水炊きが食べたいそうでーす!」
「ハメてんじゃねえよ、このタコ助ぇ!」