宇宙人とストーカーと私



照れ隠しにあははと曖昧に笑っておいた。


その間も教室中の女子たちが彼と話したそうにチラチラとこちらの様子を伺っている。


やっぱりなんだかんだ面倒なことになっちゃったなーと、心の中だけで独りごちてみた。



「時に田中さん」


「はい、何でしょう」



呆けていたら、突然不思議な言葉遣いで話しかけられて私までなぜか敬語になってしまう。


しかし、そんなこと気にする様子もなく山田くんが続ける。



「田中さんはalienを信じるか?」



……?


え、ネイティブすぎて聞き取れない。


日本に来たんだから日本語でしゃべってもらわないと困るなー。



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