宇宙人とストーカーと私
笑顔で固まってしまった私を許してほしい。
だってこんなまともそうな人から『宇宙人』なんて単語が出てくるとは思わないだろう。
いや、容姿的な面ではまともではないけど。
どう考えてもあの変態ストーカーとは違うイケメンさんだと思ってたのに。
なんで私の周りにはおかしな人しか現れないんだろう……
いつまで経っても固まっている私を不思議に思ったのか、山田くんがその綺麗なお顔を私に近づけて覗き込んできた。
そこで私はやっとハッと我に返り、あまりの近距離にまた思考停止した。
「田中さん…?」
…はっ、しっかりしろ、私。
山田くんは訝しげに私の様子を窺っている。