DIVA
Prologue
「ふぁあ……。」
屋上で寝転び、青空を見上げる少女。思わず出た欠伸に、慌てて辺りを見渡す。
広い屋上には誰も居ない。
人工芝がざっ、と音をたてる。
少女はぽつりと呟いた。

「退屈だ……。」

(高校って、こんな暇なトコなの?)
(もっと、ワクワクするような)
(ミラクルで)
(ワンダフォーなコト)
(ないのかな?)

< 1 / 6 >

この作品をシェア

pagetop