DIVA
気になる事には、首を突っ込む。それが、未来の性格だ。
小走りに生徒会室に駆け寄ると、ドアにそっと耳を当てる。
「……ですからっ!何度も言ってるでしょう?
高校生活に退屈を感じている生徒が、沢山いるんです!
何か、例年にはないイベントを行うべきです!」
「では、どんなイベントを行うと言うの?」
「それについても、案を出しました!」
「ああ、《歌姫祭》でしたっけ?
で、それを開催する事を、誰が望んでいるの?具体的に。」

「はいはーい!わたし、それやりたいです!」

生徒会室にいた全員の視線が、ドアの方に集中する。
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