【完】となりの俺様幼なじみ
≪俺のことはいいからさ…………お前が急いで事故に遭うじゃないかってことのほうが心配。≫
「だ、大丈夫だよ……気を付けるね。」
こんなときでも、あたしの心配をしてくれて。
そういう悠真のさりげない行動にドキってする。
≪俺のことは気にすんな。お前の応援なしでも勝ってやるから。≫
「うん、信じてる!祈ってるから。」
≪今から、ミーティング始まるから電話切るな。≫
「うん、バイバイ。」
あたしもケータイの通話終了ボタンを押した。
それから、ずっと悠真のことを祈るようにケータイを握りしめていた。