文目剣術部【参】
「あっの馬鹿そうじゃねぇだろ?!『え?夕飯の時も会っただろ?』じゃねぇっつの!!」
「何なんだあいつの頭の中は?!アホか?アホなのか?!」
石階段に座っている2人を後ろの木の影で隠れて見ていた長水と丁嵐は逆にイライラしていた
「長ちゃん…丁ーちゃん…一回落ち着こうぜ?な?」
「「うるさいお前は黙ってろ!!」」
2人の迫力に圧倒された天宮城は「はい!すいませんっした」と謝った
「あー…くそっイラつく代われるなら代わりてぇ!そしたらすぐ華宮さん抱きしめてやんのに俺!」
半泣きで怒る長水を見て「まだ好きだったのか?」と丁嵐は呆れた
「何だよ丁嵐?一途なんだよこう見えて俺は!」
「こう見えて?」と天宮城はツッコミそうになった口を慌てて両手で塞いだ