文目剣術部【参】

「あれ?帰んの?」

立ち上がった香賀を見て尋ねた詠

「お前にお客さん来たみたいだからな」

「客?」と首を傾げる詠の背中をトントンと誰かが叩いた

「ここに居たんですね詠さん」

「華宮!どうかしたのか?」

隣に座る華宮を見た詠

「いえ…ただ詠さんに会いたいなぁと思いまして」

「え?夕飯の時も会っただろ?」

きょとんとする詠を見て華宮は「そうですね」と引きつった笑みを見せた

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