記憶錯誤な君と殺人鬼な僕
 夏保は僕を捨て、雅也を選んだ。雅也は君を捨て、夏保を選んだ。君は夏保を殺し、僕は雅也を殺した。君は精神的に壊れ、僕は社会的に壊れてしまった。そんな事実を知っているのは僕だけで、それはこれからも変わらない。だから、僕は来週また雅也になる。
 君の為、僕の為。君と僕……いや、僕が殺した二人の生命の重さを背負い、僕は死刑になるまで君の前では雅也を演じるよ。それが君の為になると信じて。間違っていると言われても、僕にはそれしかできないから。
 君の為、僕の為。僕は君の罪を今日も背負って生きている。
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