意地悪なアイツ【完】



「いちっに、いちっに」

体育館に入ると既に号令走が始まっていた。
私は一番後ろについて走る


前を見ると可奈たちが後ろを振り向き
私を見ながらコソコソと話をしている


きっと私の事だ…。


嫌でも私の耳に入ってくる。


“キモイ何できたの”

って…


号令走を終えると先生が前に立った。

「今日はドッジボールだ」

「いぇーい!」
「やったぁー!」


ザワつく回り

でも私は気分が盛り上がらない。
そりゃそうだ、さっきあんな事言われたんだ。



ピーーーーーーッ


笛が鳴ったと同時にボールが地面について
ドッジボールが始まった。


キャーキャーと
可愛い声を出して騒ぐ女子に、
本気でボールを投げ合う男子たち。


そんな光景を見ていたら、



ボコッ



私の顔に固く大きなボールが当たってしまい倒れた。


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