意地悪なアイツ【完】
~健人 side~
雲ひとつない晴れ晴れとした空。
その空を見上げて、俺は大きく深呼吸をした。
俺は今、サッカー部の部室の前にいる。
今さっき、山田から衝撃的な言葉を聞いて こんな寒い季節のなか、汗をかきながら
ここまで走ってきたのだ。
ガチャッ
「山田ー。
遅かったじゃ……えっ?」
ドアを開けると、目の前には
タオルを頭から被った唯がいた。
俺はためらうこともなく
唯の側へ行き、小刻みに震える肩を
そっと抱き寄せる…
「えっ? えっ?
どういうことっ!?」
戸惑う唯。