意地悪なアイツ【完】
あれからどのくらい待っただろうか…
窓から見える太陽は真上に上がり
役目を終わらせたように降りてきている
気づけばもう13時だ
“もう少しでできますんで…”
と言った店員さんの言葉を聞いて
もう一時間も経つ…
少し時間が掛かると言っていたけれど
これほど掛かるなんて想像していなかった。
そんな事を思っていると…
「すいませーん」
あの店員さんの声が聞こえてきた。
「大変お待たせいたしました。
綺麗にはできませんでしたが
これで大丈夫でしょうか?」
店員さんの手の中にある
ハートは綺麗にくっついていて、
多少、傷が気になる部分もあるけど
ほとんど元通りにできていた。
『全然大丈夫です!!
ありがとうございます』
俺は深々と頭を下げて
店員さんに“また来ます”と一言いい、
店から出た。