意地悪なアイツ【完】


あれからどのくらい待っただろうか…


窓から見える太陽は真上に上がり
役目を終わらせたように降りてきている


気づけばもう13時だ


“もう少しでできますんで…”

と言った店員さんの言葉を聞いて
もう一時間も経つ…


少し時間が掛かると言っていたけれど
これほど掛かるなんて想像していなかった。

そんな事を思っていると…


「すいませーん」


あの店員さんの声が聞こえてきた。


「大変お待たせいたしました。
綺麗にはできませんでしたが

これで大丈夫でしょうか?」


店員さんの手の中にある
ハートは綺麗にくっついていて、

多少、傷が気になる部分もあるけど
ほとんど元通りにできていた。


『全然大丈夫です!!
ありがとうございます』


俺は深々と頭を下げて
店員さんに“また来ます”と一言いい、

店から出た。


< 305 / 389 >

この作品をシェア

pagetop