意地悪なアイツ【完】


健人はいつもニコニコしていて
いつも優しくて、面倒くさいとか言わない。

あたしはずっと健人の事を考えていた。



ドンッ


考え過ぎていて周りが見えていなかったのか誰かにぶつかったみたいだ。


『あっごめんなさい』

「あーやっとみつけた」



えっ?
顔をあげるとそこには山田が立っていた。

「大丈夫かよ」

手を差し出す山田にあたしの手を重ねる



部活しているだけあって体つきが逞しい。
ぶつかった時びくともしなかった。


『何でここにいるの?探してたんだけど』


「それはこっちの台詞だよ」


私の言葉にかぶせるように言う…




山田が言うには、

突然雨が降ってきて靴箱で雨宿りをしていたら愛美とたまたま会って二人であたしを探していたらしい。


それで2学年の廊下を歩いていたらあたしとぶつかった。


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