【完】運命は罠と共に
ちょっと面倒なことが起こった。



最近リハスタッフ2人からアプローチを受けている。


同期の渡辺君と、先輩にあたる中川さん。




相も変わらずリハ室で亜美と過ごしているときに、視線を感じた。


明らかにこちらを噂しているのが分かってします。



「奈々、すっごい不細工な顔になってるよ」



煩わしいとしか感じていなかったのが、亜美には伝わっていたみたいだ。



「だってなんかイライラするんだもん」



「奈々が入り浸ってるのは事実だから仕方ないよ」



そういって笑う亜美に殺意を覚えた。



最近私がリハ室によくいるのは、リハスタッフの誰かに気があるらしいと噂されているらしい。



そして『自分だ』と勘違いしているのがあの2人。



確かにリハスタッフの中でまともに会話するのはあの2人だけど。



「だいたい亜美は何で否定してくれないの!?」



「だっておもしろいじゃん?でも私は肯定もしてないよ?」



そう。
亜美は面白がって、否定も肯定もしてくれない。


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