私を壊して そしてキスして

「靖司(やすし)……」


どんどん激しくなる彼の動きと、時々吐き出される彼の呻くような声。
そして、幸せすぎて涙をこぼす私。


「アァッ……もう……」


気が狂いそうなほどの大きな波が押し寄せたとき、彼も少し顔を歪ませて艶のある溜息を漏らした。

果てた後も、私をいつも抱き寄せて「好きだ」と囁いてくれて。


こんな素敵な人が私の隣に居てくれるなんて、信じられないような気持ちだった。



私の就職が決まってからも、どんなに忙しくても、時間をやりくりして逢瀬を重ねる。

何度彼に抱かれても、薄れることのない快感と、その愛の深さに満たされていた私。


こんな日がずっと続くと信じて疑わなかった。



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