私を壊して そしてキスして

「愛希の事は、ちょっとした遊びだった」

「ひどい!」


靖司のそんな言葉に、愛希が思わず立ち上がる。
私は靖司のその言葉に、膝の上の手をギュッと握った。


「それを菜那が怒ったのも分かる。
このことについては全面的に俺が悪い。申し訳なかった。

だけど、菜那と別れて分かったんだ。
やっぱり俺には菜那しかいない。
菜那とやり直したいって、愛希にはそう……」


バチッ


一瞬その場の空気が止まる。
私は彼の頬を叩いた右手を、強く、強く握り締めた。



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