私を壊して そしてキスして

「あぁ、いらっしゃいませ」


その時、私たちの姿に気が付いたお弟子さんらしき人が駆け寄ってきた。


「奥様、本当にお綺麗で」

「えぇ、この花にも負けないでしょう」


あははと顔を見合わせて笑いあう二人。
恥ずかしくなって俯く私と対照的に、話が弾む。


「親父は?」

「今日はもう顔を出されて帰られた。
俺のことを気遣っていらっしゃるのかもしれないな」

「そうだな。いつまでも親父がいては、お前も好きなようにはできないからな」

「なんだよ。そのやんちゃ坊主扱いは」


そんな二人の会話に首をかしげると、翔梧さんが口を開いた。


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