騙されてあげる~鬼上司に秘密の恋心~

1.ダメだと分かっていても




ねぇ、どうしたらいいの?

わたしはこれから彼とどう接したらいい?



仲森さんから予想外な告白を受けた次の日。

もちろん冷静ではいられなくて、わたしは頭が混乱する中仕事場に向かっていた。




『麻菜……好きだ』


高校生で彼から初めて告白された時と同じように、真っ直ぐな告白だった。



いつでもわたしの心は彼に乱されっぱなし。


仲森さんがわたしのことを今でも想っていてくれていたなんて。

そんなこと……思ってもみなかった。



彼をあんなに傷つけたのに、それなのにって。


わたしは……どうするのがいいんだろう。

何をするのが一体正解なんだろう。




一晩ずっとこのことばかり考えていた。





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