騙されてあげる~鬼上司に秘密の恋心~
「店長僕も麻菜たちと同じ日、休みくださいよー」
いつものハイテンションで変わらないジョンだった。
「ジョン、お前まで何を。もう無理に決まってるだろ」
「えぇー!?そこを何とかお願いしますよー!てんちょー!」
「ダメなものはダメだ。どうしてお前までその日に休み取りたがるんだ」
「どうしてって、そんなの決まってるじゃないですか!麻菜と仲森の旅行の邪魔するためですよ!」
ジョ、ジョン……!?
今、ジョンから良からぬ言葉が聞こえてきたような……
わたしと秀ちゃんの旅行を邪魔するって……
「ちょっと、ジョン!何考えてるのよ!」
すでにピクッと反応した秀ちゃんを見て焦ったわたし。
すぐさまジョンに向けて大声を上げると、いつものことながらヘラヘラと返ってきた。
「だって、仲森だけが麻菜を独り占めするなんて妬けるんだもーん」
「独り占めって……」
ブスーと口を尖らせるジョンに、今度はわたしが溜息を吐く番だった。