騙されてあげる~鬼上司に秘密の恋心~
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「しゅ、ちゃ……?」
目を覚ますと、秀ちゃんがもう起きて、わたしを見ている気がした。
そんなわけない。
秀ちゃんが、わたしより、早く起きているはずは……
「おはよ、麻菜。よく眠れたみたいだな」
やっぱり、秀ちゃんの声がする。
ゆっくり体を起こすと、もう一度「おはよ」という声が聞こえた。
「え、えええええ!?しゅ、秀ちゃん!?お、起きてるー!!」
「なんだ、その、化け物でも見たような悲鳴は」
「だ、だだだって!秀ちゃんが起きてる!わたしより先に!」
あまりにも驚いて、思わず彼を指さしてしまうと、
また秀ちゃんが声を上げて笑っている。