騙されてあげる~鬼上司に秘密の恋心~
どうして、秀ちゃんと幸さんが一緒に……
そして、大きな荷物を抱えた彼が、幸さんの隣を歩いている。
何かを話しながら、幸さんが車のドアを開け、荷物を彼がその中に入れた。
「しゅ、うちゃん……」
どんどん視界が歪んでいく。
わたしとのデートをドタキャンしたのは……
幸さんといるためだったの?
ねえ、秀ちゃん……
ポツリ、ポツリと振り始めた雨に感謝した。
これでこの涙を隠せる……