騙されてあげる~鬼上司に秘密の恋心~
それにここはわたしの家ではなく、秀ちゃんの家だった。
記憶がなくなったわたしを、秀ちゃんが運んでくれたのかな……?
「……秀ちゃん、秀ちゃん」
少し体を揺らしながら名前を呼んでみたけど、全く反応がなかった。
そうだ。
秀ちゃんは朝弱いんだった。
「秀ちゃん!秀ちゃん!」
さっきよりも強い力で彼を叩くと、ようやく目を開けた。
「まな、か……、おはよ」
大きな欠伸を一つしながら、ゆっくりと起き上がった。