騙されてあげる~鬼上司に秘密の恋心~
「加藤、お茶でいい?」
「あ、はい。ありがとうございます。先輩」
先輩、わたしに話って一体なんだろう。
もしかして、秀ちゃんのことかな……?
「先輩、話って何なんですか?」
わたしの目の前に座った先輩は、深刻そうな表情を浮かべた。
「実は、加藤に仲森を説得してもらおうと思って」
「え?説得?」
「そう。まだあいつ返事してないだろ?だから、受けるように説得してもらいたいんだ」