君を初めて見たのは、雑誌のストリートスナップだった。




白い肌に さらさらの髪、

大きくて くるくる とした瞳が特徴的で…

いかにも女子にモテそうなタイプだと、思った。




私は知らなかった けれど、実は君は同じ学校に通っていて、

雑誌に載ってから ちょっとした有名人に なっていた君の噂は、

他のクラスの人と あまり交流が無い内気な私の耳にも簡単に届いた。




…いつも人に囲まれていて、楽しそうに笑う…君。




その笑顔が ある意味″信じられない″と思っていたのは、

多分 私だけだった と、思う。


モテる要素でしか構成されてない人なのに、

君に異性として全く魅かれなかったのも……。





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