貴史が帰った後の教室に取り残されて、

和は一人、不安に苛まれていた。


不安と、貴史を止める事が出来なかった後悔で、

心は いっぱい だった。




そして、

こうして居る間にも、貴史は何処かに行ってしまうかもしれない…

という、焦燥感。






…″何か しなくては いけない″と、思った。




しかし、自分に何が出来るのだろう…


自分に、止める事が出来るのだろうか…




そう考えると、なかなか動き出す事も出来ず、

和は ただ、教室で立ち尽くしていた。





< 94 / 178 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop