白いジャージ9 ~最終章~
「今から夜のドライブ行かないか?」
先生からの優しい提案。
パジャマ姿のまま、ドライブに出かけた。
車に乗っても気分が悪くなる時が多くて、ドライブもできなかった。
「酔ったら止まるから」
先生はそう言って、ゆっくりと車を走らせた。
私を気遣って、いつも以上に丁寧に運転してくれているのがわかる。
「ハンバーガー食べに行こう」
先生は、私の手をそっと握ってくれた。
「いいの?」
「ああ、赤ちゃんだって、ママが喜んだら嬉しいはずだから」
「ありがとう」
車を止めて、ふたりでハンバーガーを食べた。