白いジャージ9 ~最終章~





「奥さん、先生のどこに惚れたの?」






男の子にそんな質問をされて、また赤面しちゃう私。




マンゴーのタルトを口に入れたばかりだった私は、急いで飲み込んだ。






「優しいところかな?」




普通の答えしか出てこなくて。






「他には?」





「いつも私のことを考えてくれるところかな」





そう答えると、みんなが先生を冷やかした。




こんな楽しい時間が訪れるなんて。







あの頃の私は思ってもいなかったね。




こっそり付き合っていた私達は、卒業しても堂々と街を歩くことができなかった。



堂々としていいはずなのに、いつも隠れるようにして人目を気にしていた。







「ラブラブですね~!!いいなぁ、私もこんな夫婦になりたい」




生徒からそんな言葉をもらえて、心から幸せだと感じた。





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