白いジャージ9 ~最終章~
「文化祭の時は遠かったからよく見えなかったけど、先生の奥さん、超美人さんですね」
そんなことを言われてしまって、私は何も答えられなくて。
「そうだろぉ?」
なんて言う先生の横で、顔を真っ赤にしているだけ。
「美男美女だよね~」
「先生、若い奥さんもらって幸せだね」
この中には、先生を好きな生徒はいないようだった。
ちょっと安心。
「先生の奥さんが妊娠してること、黙ってた方がいい?」
生徒の一人が真面目な顔をしながら言った。
「いや、いいよ。あ、でも、俺から話そうかな。明日のホームルームで、話そう」
今日、この子達に会ったことで、先生も話す勇気が出たんじゃないかな。
先生は、チャイを飲みながら、目を閉じた。