白いジャージ9 ~最終章~






「文化祭の時は遠かったからよく見えなかったけど、先生の奥さん、超美人さんですね」





そんなことを言われてしまって、私は何も答えられなくて。





「そうだろぉ?」




なんて言う先生の横で、顔を真っ赤にしているだけ。






「美男美女だよね~」



「先生、若い奥さんもらって幸せだね」





この中には、先生を好きな生徒はいないようだった。



ちょっと安心。






「先生の奥さんが妊娠してること、黙ってた方がいい?」




生徒の一人が真面目な顔をしながら言った。





「いや、いいよ。あ、でも、俺から話そうかな。明日のホームルームで、話そう」





今日、この子達に会ったことで、先生も話す勇気が出たんじゃないかな。




先生は、チャイを飲みながら、目を閉じた。





< 234 / 304 >

この作品をシェア

pagetop