真面目でシュールなアプローチ
「君にとって、この日、この時間が絶好のタイミングなのは理解した。だが、なにがどうチャンスなのか教えて欲しい」

「二人っきりだから」

「私の知らないところで打ち合わせされた二人っきりだろ?もし皆が協力してくれなかったら私に告白できなかったのか?」

「そうだ…。だから半年間、我慢してきたし」

情けない男だ。自身でなんとかできなかったのか。

「なあ…。私はもうすぐ高校を卒業する。そしたら女子大生だ。高校生の君が女子大生の私をどうして楽しませる事が出来る」

「俺は面白い男です!」

面白いと言うよりも滑稽な男にしか思えないぞ。

「違うのだよ。楽しませる意味合いがな。ハァ…」

「俺の気持ち迷惑か?」

「そうだ」

次の瞬間、小泉の瞳から驚くものが滲み出てきた!瞳から、瞳からキラキラ光る涙が!なんてことだい!私は男を泣かせてしまったよ!このままじゃ悪女になってしまうじゃないか!

「これこれ、泣くんじゃないよ」
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