ブラックコーヒー



「由奈、やっぱ先言う。
俺、由奈が好き。」


…え?

え、えーっ!?


「これ、貰ったって。」


手に乗せられた小さな箱。

私がずっと見てた指輪の入った箱。


「これ…、彼女にあげたんじゃなかったの?」


「彼女?
俺、彼女いてへんで。」


「嘘!」


「嘘ちゃう。
彼女なんかおらへん。
…もしかして、言い忘れとった?
俺、由奈に告白された一週間後に別れてんで。」


嘘っ!?

聞いてないよ!


「それ、由奈が分かりやすいようにあん中入れとったのに。
全然気付いてくれへん。」


だって、彼女にあげると思ってたし。

まさか私にくれるなんて、ねぇ。


「だから、告白しそびれた。」


「う、嘘だー!」


「何がやねん。」


「仁が私を好きなはずない!」


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