歩み
だから安里の意見に賛成をしたのだ。
優の幸せを壊すなんて出来ない。
けど幸せに手助けをすることは出来る。
安里の話を聞いて優は何て思うかは分からない。
また笑顔を無くすかもしれない。
けれど進む道が見えてくるはずだ。
優が完全に笑顔を無くすまでには気づかせてやりたい。
俺は優の親友として未熟かもしれないけど、願いたい。
冬がやってくる。
冬休みがやってくる。
安里は優に話しただろうか。
冬休みはそればかり気になっていて、勝手に時間だけが過ぎていた。
クリスマスは沙紀の家で鍋パーティーをした。
今年はキムチ鍋。
そしてクリスマスプレゼントはペアリング。
ずっと沙紀が欲しがっていたから買ったのだ。
真っ白な世界に色がついていく。
世界が動いていく。
優は心をどこかに置き去りにしてきたようだ。
安里に言われたあの日から、優の笑顔が全て嘘のようにしか見えない。
あのプリクラの中の優が眩しすぎるせいなのかな。
あの笑顔をどこに隠したんだ?
…教えろよ、優。