歩み
探しても、探しても、
未だに見つからないんだよ。
戻っておいで。
お前がいないとあの約束が守れないよ。
翌日、俺は真相を確かめるため、優に問いただした。
信じられない俺がまだいて、『嘘だよ』という言葉を聞きたかった。
嘘だよな?
だって突然すぎるから。
なぜ今頃なの?
卒業してからでもいいじゃないか。
どうしてだよ…。
俺は沙紀とこのことについて話し合いながら優を待っていた。
「なんで…今?」
苦笑いしかできない。
いや、それ以上表現ができない。
苦しくて、痛くて。
「留学は百合の夢だったのよ。ずっと留学したいって学校にお願いしてたみたいだし…」
下を向いて、小さな声で言葉を並べていく沙紀。沙紀の言葉でさえ信じられない。
そんな時、優が教室に入ってきた。
「…どうした?」
暗いオーラを出している俺たちを見て不信に思ったのか、優は朝の挨拶より、この言葉を先にした。