夫婦の始まりは一夜の過ちから。
そのままアイドルにエスコートされたまま喫茶店の入り口へ。
正直いうと私は久に言いたい事がある。
けど、久の性格上こういう時に何か言っちゃ怒るんだよね…
「どうしたの?」
「ううん。なんでもないよ」
それに言わなくたって久には私の気持ちが伝わっているはず。
そうだよね…?
少し後ろ髪を引かれた気分でアイドルと喫茶店を出ると。
「あっ」
「あっ、じゃないわよ。あなたねぇ!なにをやったのか分かってる?芸能人としての立場を弁えなさい」
そこには目の前には仁王立ちをした女性が立っていた。
「それにあなた誰?人目があるのよいい加減離れなさい」
と、その女性の鋭い視線が私に向く。