夫婦の始まりは一夜の過ちから。
一歩一歩進む毎にアイドルへと近付いてく私を見て、どんどん輝きを増していくアイドル瞳に吸い込まれそうだ。
「確保!もう逃がさないよ〜」
「うん」
「どうしたの?夏芽ちゃんテンション低いけど」
そりゃあ、テンション低くもなるでしょう。
「質問していい?」
「どうぞ」
こんな質問をしちゃったらどう思われるんだろうかと、深呼吸をして何となくアイドルのシャツを握りしめゆっくりと口を開く。
「気になってたんだけど」
「うん」
「私とアイドルの関係って一体なに?」
それはキスを見られた事よりも重大な悩み。
気持ちを言い合ってそのままキスしたけど、それで私とアイドルはどんな関係になるんだろうって。