夫婦の始まりは一夜の過ちから。
「ダメダメ!」
「ちぇっ。仕方ないからここで話す。それで夏芽ちゃんのシャンプーここに置いとくね」
「ありがとう」
「そのお礼って事で一緒に入ってもいい?」
ダメ!と間髪容れずに言えばクスクスと笑いながら壱は脱衣所から出ていった。
良かったとホッとしながら壱がもってきてくれたシャンプーを取りに行こうと立ち上がる。
バスタブから出て取りに行こうとした時にある物が目にはいり足が固まる
「これって…」
私の言うある物と言うのは置いてあったシャンプー。
中身が半分くらいしかないって事は壱が使っているだよね…
それに伸ばすだけで胸がドキドキする。
それと同時に頬が緩んでいくのが分かり、その気持ちを隠すようにシャワーを出した。