夫婦の始まりは一夜の過ちから。
だったらアレはどうかな?
ああ、なんでもっと早くそれに気が付かなかったんだろう。
壱といる時にそれをよく見てきたのに。
「隆次さんありがとう」
『もしかして?』
「壱へのプレゼント決まりました。隆次さんに言われて」
良かった、と隆次さんは言うとまた寛子に代わってくれた。
「ねぇ、寛子」
『なに?』
「隆次さんって凄くいい人だね。話してて寛子の事いっぱい愛してるって気持ちが伝わってきた」
『パパになんて言われた?パパのやつ携帯持って部屋にこもったから』
寛子にはこの事内緒にしておこうかな。
私としている話しを寛子には恥ずかしくて、知られたくないと思い隆次さんは部屋にこもったのかもしれないし。