夫婦の始まりは一夜の過ちから。
「どういう事?」
「あの…」
「隠し事してるでしょ!前々から付き合い悪くなって怪しいとは思ってたけど」
うぅ、なんて言うべきかな?
下で壱が待っているからなるべく早く帰りたいんだけど。
ことみの事だから私が答えを吐くまでは、逃がしてはくれないかもしれない。
例え逃げれたとしても追ってきそう。
いっその事壱と会わせてみる?
そんな考えを脳内でしていると…
「君達なにをやっている」
と、助け船をだしたように現れた上司。
助かったと思ったのも束の間。
「夏芽に男の気配がするんです!」
「ちょ、ことみ」
「クリスマスもその人と過ごすみたいで。なのに教えてくれないんですよ!」