青い蝶々



また、小さい子供が居る。


青い蝶々を追って遊んでいる。


ここまでは今日の夢と同じだった…


オオカミ…


「蓮ー!
みてー!青い蝶々だよ!」


幼い少女は私?


オオカミは蓮…なの?



オオカミは無言で少女の居る方に歩いて行く。


「青い蝶々は珍しいんだよねー!
私も初めてみた!」


喜ぶ少女はまだ走り回っている。


「鈴音。
危ないから中入ろ?」


オオカミから発せられた声はとっても透き通っていて…


蓮と、そっくりな声だった…


“…蓮?”


私が呟いた時、蓮が振り返った気がしたのは気のせいかな?


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