覆面レスラー少女H

九州力の方も九州力、若きエース中山雄一、中山と、激しくエースの座を争った永山武、真日本の、影の実力者と、言われるジュニアヘビーの石沢敏夫とメンバーは揃い始めていた。



四人の共通点は、アマレスの猛者である事とシュートマッチの経験者で結果を出していると言う事だった。




四人は、真日本の興業も、時々休みながらシュートマッチの準備をしてるようだった。



身体つきが、四人とも絞れて来てるのが、雑誌や新聞からでも分かった。



アマレス最強を、唱える九州力らしい人選だが、甘いなあと、山尾は笑う。



私には、甘いとは全く思えなかった。


甘いのは山尾の方だと思えてしまう。



雑誌や新聞には、アントンが、この興業を不快に思っていて、シュート&シュートから誰かを連れて来るのでは、との憶測が書かれた。




アントン猪木と九州力の間には、興業の事で過去にも何度か揉めるという事が、あった。




アントンには、まだそのカリスマ性のお陰で熱狂的なファンもいたが、わがままな壊し屋とも冷静な評論家に言われていた。
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