(続)それでも大好きなんです
───────トントン
「拓哉?」
夏希はすぐに窓を開けた。
「拓哉どうしたの?こんなに雪を頭に積もらせて…」
「お義父さん…、許してくれた」
「え?」
「俺たちの結婚許してくれた」
「本当に!?」
「こんなことで嘘つかねーよ」
「拓哉、手冷たいよ」
「ずっと外にいたからな」
「風邪引くよ?」
夏希は心配そうな顔で俺を見てきた。
「大丈夫。…お腹触ってもいい?」
「うん」
俺は夏希のお腹に触った。
────────トン
「あっ、蹴った」
「多分、パパが来てくれたの分かったんだよ。頑張ってくれてありがとうって」
そう笑う夏希。
涙がでそうだった。